鉄道博物館 鉄道設備工事記録映画3本
鉄道博物館インフォメーションセンター横の壁に「本日の催し物 ご案内」が掲示されわかりやすくなりました。
今までミニ運転列車の予約機が設置してあった場所ですが、予約機は向かいのエスカレーター側に移って、ここが広々となり、このような掲示ができるようになりました。
来館者としては、入場後にこのように館内の催し物が一覧できるものが欲しかったです。
5月31日、鉄道博物館に行った目的は、鉄博ホールで行われている「鉄道設備工事記録映画」を観るためでした。
今回は3本。どれも戦前作品でモノクロです。
--------(以下、鉄道博物館のお知らせより抜粋)--------------------
1.鉄道土工工事 1925年作品 8分
1925(大正14)年に行なわれた上越南線(現在の上越線の一部)における土木工事の様子を記録した映像です。路線建設にあたり、立ちふさがる岩盤をダイナマイトなどを使用して線路用地を切り開く様子や、スチームシャベルや削岩機による岩石・土砂の掘削や運搬の姿が紹介されています。山岳路線を建設するために爆薬や当時の最新機材を駆使した土木工事の状況が記録されています。
2.軌道工事 1928年作品 5分
1926(大正15)年に行なわれた、会津線(現会津鉄道の西若松~上三寄間)における軌道工事の様子を記録した映像です。土木工事後の測量から、軌条(レール)の設置・接続、軌間の調整、まくら木の設置、砕石(バラスト)を散布し道床の搗き固め、より精密な作業が必要な分岐器(ポイント)の組み立てまで、軌道が完成するまでの作業工程を詳細に説明しています。
3.鉄道信号 1938年作品 30分
東京行上り急行列車の運転を通じて、信号装置・連動装置・閉そく装置の仕組みと実際の運用の様子を紹介した作品です。京都駅でロケが行なわれており、二代目駅舎や構内の様子が映し出されています。また、当時の最新型電車・流電モハ52形や流線形のC55形、東海道線の花形機関車C53形が登場します。
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私の観た感想です。
1.鉄道土工工事
大正14年の工事でしたが、この当時は岩盤掘削も人力に頼るところが非常に多かったようです。ダイナマイトで爆破して崩していきますが、今ほどの威力はなさそうでしたし、崩す量も加減しなければならないので、とにかく時間のかかる作業のように思えました。
スチームシャベル(今のパワーシャベル)で土砂をすくい、ホッパー車に積んでSLで運ぶ。動力はスチームの時代でした。シャベルが煙と蒸気を吐いている姿は、SLにシャベルを付けて作業しているような感じでした。
2.軌道工事
こちらも人力に頼る作業でした。
測量→1本おきに枕木を敷く→レールを乗せ、つないでいく→枕木を追加して犬釘で固定→バラストを撒く→レールを修正→つき固める
このような作業工程で、1日に300mしかできません。多くの人が関わってましたし、そのような人手作業だったのに確実に列車が走れるようになっていたのが映画を観て不思議に思えました。
3.鉄道信号
閉塞についての説明があり、信号切換の作業の実際の映像が流れます。テコの原理を使って信号、ポイントを切り換えていく作業は、ここでも人手での作業です。これで間違えると大事故につながるし、これだと本数も捌けないなと思いました。その中でも安全面については、動かす順番や間違えるとテコが動かないような仕組みになっており、よく考えられていました。
こういう苦労を経て、今の鉄道が成り立っていることを実感しました。
映画は6月29日まで(休館日と上映しない日がありますので、公式サイトでご確認下さい)
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